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悪習癖と歯並びについて

2023.10.10

目次

こんにちは。「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」の歯科医師の塙です。今回は悪習癖と歯並びについてのお話をしていきます。

 

みなさまは歯並びに関する悩みをお持ちではないでしょうか。実は歯並びが悪くなってしまうのにはいくつかの原因があります。特に大きくかかわってくるのが遺伝的要素なのですが、そのほかにも普段の生活の癖、抜けた歯の放置など今からでも歯並びが乱れてくるのを防止、改善できるようなことも原因となりえるのです。ここでは普段の生活の癖、いわゆる悪習癖と歯並びの関係について書いていきます。

①指しゃぶり(吸指癖)

小さい頃の指しゃぶりは仕方がありませんが、通常4、5歳ごろを過ぎると自然に収まります。5歳になっても続くようであれば積極的にやめるための対策を考えていくことをおすすめします。

指しゃぶりを長期間していると、出っ歯や開咬(奥歯でしっかりかんだ際にも上下の前歯が噛み合わない症状)になってしまいます。

②唇をかむ(咬唇癖)

下唇が上の前歯と下の前歯の間に入ることで、上の前歯は外側に出て、下の前歯は内側に倒れてしまいます。これも出っ歯の原因になってしまいます。

③爪を咬む(咬爪癖)

正中離開(前歯の真ん中に隙間がある状態)、開咬、出っ歯の原因になってしまいます。また、前歯の先端もすり減ってきてしまい、かみ合わせが乱れることもあります。

④舌突出癖

つば(唾液)を飲み込む時、上と下の歯の間に舌を挟んで飲み込んでしまう癖です。

これも開咬の原因になってしまいます。

⑤頬杖

頬杖も噛み合わせに関与してしまいます。片側に持続的な力が加わると顎が曲がってくる恐れがあります。お顔が左右非対称に歪んでしまうことがあります。いったん曲がってしまうと通常の矯正治療だけでは、治せなくなる可能性があります。その場合、顎変形症といって外科矯正適応となります。

⑥口呼吸

鼻でなく、口で呼吸することです。口呼吸は上顎の発育にも多大な影響を与えます。 成長期に鼻を使わず、口で呼吸をする習慣が付いてしまうと鼻腔の成長が足りず、上顎の歯列が狭窄などを起こす可能性があります。唇のまわりの筋肉とのバランスがとりづらくなり、上顎に歯列もうまく広がらないためガタガタの歯並びになってしまったり、出っ歯や開咬になってしまったりします。

 

以上、歯並びを悪くする癖についてご紹介しました。気になることや分からないことがあれば当院スタッフにお気軽にご相談ください。「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」