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知覚過敏について

2022.4.14

目次

こんにちは。上尾の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」の歯科医師の塙です。

歯がしみることで悩んだことはありませんか?虫歯でもないのになぜしみるんだろう?と不思議に感じたことはありませんか?
今回は知覚過敏についてのお話をします。
冷たいものや歯ブラシの毛先などの刺激で痛みを感じたりすることがあると思います。
これが知覚過敏です。
甘いものや酸っぱいものも刺激となり、症状を感じることもあります。

では、なぜしみる症状が起こるのでしょうか?
これは歯の断面の図です。

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)の三層構造になっています。
知覚過敏は歯周病や加齢に伴う歯の摩耗(すり減り)などによりエナメル質の内側の象牙質が露出してしまうことによって起こります。

健康的な状態であれば象牙質はエナメル質と歯肉に覆われていて、冷たさなどの刺激から守られています。

では、どうして象牙質が露出してきてしまうのでしょうか。

知覚過敏の原因は大きく分けて二つあります。

1,エナメル質の摩耗

先ほども述べましたが、歯の表面のエナメル質が無くなり、象牙質が露出すると知覚過敏が起こります。
歯の摩耗の原因としては以下が挙げられます。

①過度なブラッシング
硬い歯ブラシを使って、強い力でブラッシングしたり、粗い研磨剤入りの歯磨き粉を使用した場合など不適切な歯磨きによって生じることが多いです。

②歯ぎしり
歯ぎしりをすると歯の根元の部分に圧力がかかり、結果エナメル質が削れ、象牙質が出てきてしまいます。

③ 酸蝕症
酸蝕症とは、酸によって歯の表面を覆っているエナメル質が徐々に溶け出すことをいいます。
清涼飲料水、柑橘類、酒類、酢などが原因になります。エナメル質が溶けることにより、象牙質が露出して、知覚過敏の症状が出ます。

食べ過ぎ、飲みすぎには気を付けましょう。

2,歯肉の後退によるもの

加齢変化や過度なブラッシングによって歯肉が後退してきます。
また、歯周病の進行によっても歯肉は退縮してきてしまいます。
それにより知覚過敏の症状が出てきます。

知覚過敏の対処法

では、どのような治療法があるのでしょうか。

①知覚過敏用の歯磨き粉の使用
歯磨き粉の中に入っている成分が象牙質まで刺激を伝えにくくしてくれます。手軽に使用でき、継続的な使用で効果が出てきます。

②薬の塗布
知覚過敏用の歯磨き粉と同じように薬の成分で象牙質まで刺激を伝えにくくしてくれます。

③表面のコーティング
象牙質が露出してしまった部分に対して、コンポジットレジンといわれる樹脂で歯の表面をコーティングする方法です。
物理的にしみにくくなります。

④ナイトガード(マウスピース)の作成
歯ぎしりが原因で知覚過敏が起こってしまう方に対する治療法です。

当院では様々な治療法の中から患者さんに合った治療をご提案しますので、知覚過敏でお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。
また、知覚過敏と虫歯の判別も大事になりますので、しみるなど何かありましたら当院まで連絡してください。
「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」