お知らせ
マイクロスコープについて
2023.7.30
こんにちは。
「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」歯科医師の関です。
今回はマイクロスコープについてお話しします。
歯の治療では虫歯を削ったり、歯の中の神経の治療をしたりと様々な細かい作業が必要です。
このような細かい作業が多い中、多くの歯科医院では肉眼で見える範囲で治療を行なっているのが一般的です。
治療する歯の部位によっては中々見えづらい時もありますが、そのような中で便利なのがマイクロスコープです。
マイクロスコープとは
マイクロスコープとは肉眼では見えにくいものを3〜40倍に拡大して見ることが出来る歯科用顕微鏡のことです。
現在、日本には約7万件の歯科医院がありますが、マイクロスコープの普及率は10%以下程度と言われています。
肉眼では見えない細かいところまで見ることが出来るので、口の中の状態をしっかりと把握する事にも役に立ち、また治療では、小さな虫歯の取り残しや、汚染物質の取り残し、歯石の取り残しを大きく減らす事ができます。
肉眼では小さく見える歯も、マイクロスコープを使用すればかなり大きく見えるので、より繊細な治療を行うことが出来ます。
マイクロスコープで治療を行うことのメリット
- 肉眼では見逃されがちな小さな虫歯や歯のヒビを早期に発見できる
- 治療による歯や歯茎へのダメージを少なくでき、治療後の腫れや痛みを軽減できる
- 見えにくい神経の管の発見・治療ができる
- 治療だけではなく歯石除去にも活用できる
- マイクロスコ―プの映像は保存ができるため、患者さんも治療の様子を確認できる
このように、マイクロスコープは特殊な治療だけに使う器具というわけではなく様々な場面で活躍できるメリットがあります。
特にカメラがついている為、先に挙げたメリットの中にもある通り、録画した治療の映像をモニターで見ることができるので、どんな治療をしたのか、何をしたのかを患者さん自身がしっかりと理解しやすいかと思います。
以上のようなメリットを持つマイクロスコープ治療ですが、どの歯科医院にでもマイクロスコープがあるわけではありません。
昨今ではこのマイクロスコープ治療の導入率も少しずつ上がってきているようですが、 全国での導入率はまだまだ低い のが現状です。
必ずしもすべての治療にマイクロスコープを使わなければならないという事はありませんが、当院ではマイクロスコープの治療を希望される患者さんや、症状をみて必要に応じてマイクロスコープを使っております。
マイクロスコープを使用した治療に興味のある方や、希望される方はお気軽に当院までお尋ねください。