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自分に合った歯磨き粉と補助清掃器具の選び方

2021.8.24

目次

こんにちは。
「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」の歯科衛生士の佐藤、武永です。

厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。コロナウィルスがまだ蔓延している中、外出を控えている方が沢山おられるかと思います。
マスクをすると口腔内が乾燥しやすくなり、歯周病や虫歯のリスクが高くなります。
そのため、しっかりとした予防を行って頂けるよう、自分に合った歯磨き粉と補助清掃器具をご紹介させて頂きます。

歯磨き粉には大きく分けて虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏が気になる方向け、着色が気になる方向けの4種類があります。それぞれの特徴について当院で取り扱ってる商品と共にご説明致します。
 
 
 
まず、虫歯予防のための歯磨き粉です。
どの歯磨き粉にもフッ素が配合されておりますが、それぞれ濃度が異なります。濃度が高いほど虫歯予防に効果があるとされており、当院で取り扱ってる虫歯予防の商品が1450ppmのものになります。
薬事法で1500ppm以下と定められているため、1450ppmが日本で販売されている最高濃度となります。フッ素濃度が高いので、過去に虫歯の治療をしたことがある方・歯科医院で虫歯のリスクが高いと指摘を受けたことがある方にお勧めです。

商品名 → チェックアップ スタンダード 
〈フッ素濃度 1450ppm〉

 
2つ目は、歯周病予防のための歯磨き粉です。
歯を強くする作用(歯質強化)や菌を減少させる作用(殺菌効果)が含まれております。
歯磨きの時に歯茎から血出する方や、歯茎の腫れなど歯周病の症状でお悩みの方にはこちらをお勧めします。
商品名→ DENTシステマ デンタルペーストアルファ
 <フッ素濃度950ppm>

 
3つ目は、知覚過敏が気になる方向けの歯磨き粉です。
知覚過敏に効果がある硝酸カリウムや、乳酸アルミニウムが配合されている歯磨き粉です。
また、高濃度のフッ素が配合されているため、歯の再石灰化を促進し、しみるのを防ぎます。
商品名→ メルサージュヒスケア
〈フッ素濃度 1450pp〉

 
4つ目は、着色が気になる方向けの歯磨き粉です。
着色予防や除去に効果的なポリエチレングリコールが配合されております。
タバコのヤニや茶しぶなどの、着色汚れが気になる方にお勧めです。
商品名→ ルシェロホワイト
〈フッ素濃度 950ppm〉
 
 
 
当院で取り扱っている4つの歯磨き粉をご紹介させて頂きましたが、同じような成分が配合された他のメーカーの歯磨き粉もございますので、購入の際はこちらを参考にしてください。
いつでもマスクを外せるように、自分の歯に自信が持てるように、自分に合った歯磨き粉を使いましょう。
 
 
 
次に補助清掃器具についてご紹介します。
歯ブラシで取り除くことが出来る汚れが最大で6割、補助清掃器具を使用することで8割の汚れを取り除くことが出来るとされております。(残りの2割は歯科医院で行うプロフェッショナルケアです)

補助清掃器具には、歯ブラシで取り切れない歯間部の清掃用のデンタルフロス・歯間ブラシと、部分磨き用のブラシがあります。
 

 
【デンタルフロス(糸ようじ)】
歯間ブラシで通らない歯と歯の接触点や狭い隙間に通すことが出来ます。ある程度歯周ポケット内まで挿入することが出来るため、歯周病予防にも効果的です。
デンタルフロスには、プラスチックの持ち手がついているホルダータイプと、指に巻き付けて使う巻き型タイプの2種類があり、ホルダータイプは持ち手がある分、初めて使う方でも簡単に通すことが出来ます。

〈ホルダータイプ〉

 
巻き型タイプは、持ち手がついていないため慣れるまで操作が難しく練習が必要です。
ただし、自分で角度を決められるためホルダータイプに比べ、奥歯や歯並びが複雑な箇所に通しやすいという点があります。

また、糸自体にワックス加工がしてあるものと、していないものがあります。
・ワックス付き:すべりがよく、なめらかに挿入出来るため、初めてデンタルフロスを使う
方に向いています。
・ワックスなし:すべりにくく、初めて使う方には引っかかって通しにくいと感じるかもし
れませんが、ワックス付きと比べ汚れの除去率が高いです。
その為、デンタルフロスを通すのに慣れてきた方には、ワックス加工がされていないものをお勧めします。
 
 
 
【歯間ブラシ】
歯周病で歯茎が下がっていたり、歯と歯の間の隙間が広い人に向いています。

メーカーによりサイズは変わりますが、ブラシの太さに種類があるため、ご自分の歯と歯の隙間の広さに合わせたものを使うことで、歯と歯の間の汚れを効率的に落とすことができます。
デンタルフロスを通した時にゆるい・スカスカすると感じる方には歯間ブラシをお勧めします。
  
 

【スーパーフロス】
 通常のデンタルフロスでは清掃できない、ブリッジのダミーの歯(ポンティック)の部分や、矯正器具・インプラント周辺の清掃に使用する専用のデンタルフロスです。

 
 
【部分磨きブラシ(ワンタフトブラシ)】
歯ブラシの頭が小さいため、通常の歯ブラシでは届きにくい奥歯や親知らず、矯正器具の周りや歯並びが複雑な箇所を磨くのに向いています。

少し毛が硬いため歯茎を傷つけないよう歯ブラシの圧に注意が必要です。
 
 
以上のように歯磨き粉・補助清掃器具には、様々な種類があります。
ご自身のお口の中の環境に合わせた歯磨き粉を選んで頂き、同時にデンタルフロス・歯間ブラシを使用することが虫歯や歯周病の予防に繋がります。
 
当院では、メインテナンスの際に患者さん1人1人の口腔内環境に合わせた、補助清掃器具の紹介や、使い方の説明を行っています。
自分に合った歯間ブラシのサイズが分からない、歯磨き粉はどれがいいのか?などお悩みの方は是非当院までお気軽にご相談ください。